新生活で自炊を頑張りたい人、冷凍ストックにこだわろう!~我が家の常備ストックも公開
ひとり暮らしを始めるとき、自炊を頑張るぞ!と確かに意気込んでいました。
ひとり暮らしが終わってから思い返すと、お世辞にも自炊したとは言えない…胸張って言うとか絶対無理…。
多くの人が掲げるこの「自炊するぞ!」という目標。
一方で、多くの人が挫折する目標でもあると思います。
これから新生活を始める人の中でも、特に自炊を頑張ろうと思ってるきみ!
新年度こそは自炊頑張るぞと思ってる、昨年なかなか自炊できなかったきみ!!
今年こそは、食費を健康的に抑えて遊ぶ金に回そうぜ。
二人暮らしになって「自分だけの食事じゃない」と思うようになってやっと気づいた、一人暮らしの時でもできたやん!という自炊を続けるポイントをまとめます。
- ひとり暮らしの自炊が続かない原因3つ
- 自炊を頑張るためのキーワードは「冷凍ストック」
- 冷凍ストックを使いこなすために、週に1日だけ頑張る日を作る
- 冷凍ストックの作り方
- 出来合いの冷凍ストックも活用しよう
- 冷凍庫は急な予定変更の味方
- とはいえ、2週間を目安に早めの消費を
- 冷凍ストックづくりのポイントまとめ
- しなくてはいけないわけではないが出来ると便利
ひとり暮らしの自炊が続かない原因3つ
実際に一人暮らしで自炊が続かなかった筆者が、周囲の話も交えてまとめてみると、主な原因はこういった点になりました。
食費を安くしようと買った1パックをうまく使いきれない
どこのスーパーにも言えることですが、入っているものが同じで容量に大小があった場合必ず容量の大きい方が割安に値段を設定されています。
小さいほうだけ値引きシール…とかのレアケースに狙って遭遇できればいいですが、それは無理なお話。
食費を安くするために割安なほうを買おう(まあ何とか使えるっしょ)、という考えのもと電卓ポチポチしたりグラム当たりの表示をしっかり読んで大容量を選ぶのですが…
まあ、うまく使いこなせなかったことの回数たるや!
使い切ろうと何とか頑張って、「何日分やねん」という量が出来上がったり。
そもそも使いきれずに、ごめんなさいとゴミ箱にダンクシュートする羽目になったり。
食品も無駄にし、食費が割高に結局なってしまいました。
かといって割高な使い切りパック
使い切れないのならば、ということで今度は使い切れる量だけを買う方向にシフトします。
最近は「1食分使い切り」とか書いて売ってくれてることもあって、非常にありがたいです。
が、問題は結構割高になること。
特別安くもないけどお値段据え置き…くらいならいいんですがグラム当たり5円以上高くなってることも見かけます。
そしてもう一つの問題は、使い切りパックは用意される数が少ないこと。
ひとり暮らし世帯が一極集中しているような地域でも、精肉コーナーの一角の棚の上半分くらいだけとか結構ザラです。
使い切りパックが売り切れて大きめのパックしか残ってない…となると、その日の自炊のモチベもダダ下がり…。
包丁とか調理器具とか、洗い物がめんどくさい
個人的な好みも入ってきますが、筆者は洗い物の中でもまな板を洗うのが特に嫌いです。
なんかでかいから場所取るし、でも肉切ってそのまま野菜切ってとかできないから洗うしかないし…。
頑張って自炊をした、そのあとも待っている洗い物。
「今日は自炊頑張ったし明日洗おう」とかしてると、洗うの忘れるんですよね。
で、翌日空いてるお皿で何とか乗り切って、また洗い物がたまって…
洗い物がたまりにたまって、自炊のモチベも自炊のための物理的スペースも削られます。
そしてそのまま自炊を放り出したこと、あります。
かつての同期や友人たちからも同じような声を聞いていたので、この3つは主たる原因といえます。
ということは、最低限これを取り除けば自炊を頑張れるようになるということ…!
自炊を頑張るためのキーワードは「冷凍ストック」
今二人暮らしになって食事担当をしていますが、食材のやりくりのコツをつかんだ時に「もっと早く知っていれば…」と一番嘆いたのが「冷凍ストック」の重要さです。
いや、本当に便利。
なんなら、冷凍ストックをうまく使いこなせれば、上の3つの原因はすべて潰せるといっても過言ではありません。
冷凍ストックを使いこなすために、週に1日だけ頑張る日を作る
冷凍ストックを使いこなすためには、冷凍ストックを用意しなければなりません。
つまり、1週間に1日だけ頑張って冷凍ストックを用意する日を作ります。
買い出しの頻度が低かったりきちんと冷凍保存できているのならば、頑張るのは2週間に1日でも大丈夫でしょう。(一人暮らしの場合)
つまり1か月のうち2~4日どこかで頑張れば、一気に日々の自炊が楽になります。
この「頑張る日」を用意するとしないでは、大違いです。
欲を言えば、ストックを作るときに1週間分の献立をまとめて考えておけば、当日は鍋に放り込んで加熱するだけ!とかも可能です。
が、慣れないうちにそこまでやろうとすると逆に心が折れるので、まずは使い勝手の良い冷凍ストックをコンスタントに用意することだけ頑張りましょう。
そして冷凍ストックをしっかり用意するには、冷凍庫のスペースをどれだけうまく使いこなせるかも大事になります。
結構小さいんですもん、冷凍室…。
狭い冷凍室でも冷凍ストックを使いこなすことはもちろんできるので、また後日まとめますね!
とはいえ、一番手っ取り早いのは冷凍庫の大きい冷蔵庫を買うことですね。
これから一人暮らしで冷蔵庫を買うとか、冷蔵庫を選ぶタイミングがある人はぜひ冷凍室のスペックに注意して冷蔵庫を選んでみてください…!!
とくに、冷凍室の容量は大きめのものを選んでみてくださいね。
冷蔵室は、思っている以上に使いません…。
冷凍ストックの作り方
冷凍ストックを用意するための手段としては、
- 生鮮食品(生の食品)を買ってきて自分で冷凍する
- 冷凍食品を買う
のどちらかになります。
近くに業務用スーパーがあると、肉野菜魚…何ならデザートとかまで冷凍食品でそろっているので「冷凍ストックはすべて買う」という選択肢もアリです。
ただ、一人暮らしの場合気を付けないといけないのが冷凍庫の容量。
業務用スーパーで売っているので、すべてがでかいです。
使いこなせるスキルと献立があっても、保存できなかったら意味がありません…。
ですので基本的には、
- 比較的自分で冷凍処理しやすい肉類は自分で冷凍する
- 処理が面倒な野菜類は冷凍食品を買ってストックする
となります。
ただ野菜は、冷凍すると食感が変化しやすいです。
好みがわかれるところですので、野菜の冷凍ストックは「冷凍による食感の変化が平気なもの」のみにしましょう。
でっかい冷凍野菜を買う前に、小さめの冷凍野菜を買ってみてください。
ここからは、実際に我が家で常備している冷凍ストックとその用意方法を紹介していきます。
まじで今冷凍庫から取り出してきて撮影した画像付きなので、開封済みの購入品だったり自作ストックも使いかけだったりです。ご了承の上ご覧ください。
常備冷凍ストック:肉類(自作)
基本的には1回分ずつをまとめて冷凍するだけなんですが、先日の買い出しで鶏むね肉があほみたいに安かったので大量にチキンカツを作り置きしました。
お肉のストックは、どの肉でも作り方は同じです。
用途は、主に主菜などおかず。
- 1食で使う量ずつに分ける。(こま切れ肉・切り落とし肉なら80〜100gくらい、鶏もも・鶏むねなら一口大を4~5切れずつくらい)
- 1食分ずつをラップでぴったりくるむ。
- ジップロックに入れて、密封して冷凍。(Mサイズに4包みずつ入れてます)
使うときは、あらかじめ電子レンジで解凍します。
使う前日に冷蔵室に移して自然解凍という手もあります。
冷蔵庫で自然解凍させた方が肉の臭みが出にくいので、翌日作るものが決まっていれば自然解凍しましょう。
冷凍ストックを作るときだけ包丁とまな板を使えば、実際に料理に使うときは解凍してラップをはいでフライパンや鍋に放り込めばOK。
洗い物が出ませんし、作りすぎも防げます。
常備冷凍ストック:きのこ類(自作)
主にシメジとえのき、時々マイタケで作ります。
用途は主に、炒め物に加えたり汁物に加えたり副菜に加えたり…万能選手です。一番多いのは汁物。
冷凍のまま使って大丈夫です。
- 石突を切り落としてほぐす
- ジップロックに入れて、冷凍
お好みできのこミックスにしても、別々で冷凍しても。
きのこは冷凍した方がうまみが強まるので、ぜひ冷凍ストックに加えましょう。
きのこは水洗いすると栄養やうまみまで洗い流してしまうらしいので、汚れが気になる場合はキッチンペーパーなどで拭くとよいそうです。
常備冷凍ストック:根菜類(自作)
主に大根と人参で作ります。
用途は主におかずでも何でも。短冊区切りでストックしてるので汁物と炒め物が主です。
冷凍のまま使って大丈夫です。
煮物に使うときは、冷凍ストック用とは別にその日の煮物用を切り分けます。(乱切り)
- 皮をむき、使いやすい大きさに切る。(短冊切りが汁物にも炒め物にも使いやすい気がする)
- 水気をきり、ジップロックに入れて冷凍。
大根と人参は、冷蔵保存だと気をかけてやらないとしおしおになっちゃうので…。
しおしおにならない玉ねぎとジャガイモなんかは、そのまま野菜室 or 冷暗所保管です。
常備冷凍ストック:加工肉・練り物(自作)
ソーセージ、ハム、ベーコン、かにかま、ちくわ…などなどその時の気分で選びます。
これこれはカニカマとロースハムを切ったやつですね。
主な用途は汁物にもっと具が欲しいなーとか、副菜にタンパク質欲しいなーとか。
基本的に冷凍のまま使えますが、うどんなどでトッピングの場合は後乗せしないようにしましょう。シャリシャリします。
- 使いやすい大きさに切る
- ジップロックに入れて冷凍
常備冷凍ストック:フライ系(購入)
チキンカツやコロッケの「あと揚げるだけ」の冷食を必ず1つはストックしてます。
基本的には既製品を買いますが、作ることも。
トンカツやチキンカツも、衣をつけるところまでまとめて作って冷凍できます。
献立が思いつかないけど自炊…とかの時に便利。
冷凍のままフライパンで揚げ焼きしても大丈夫ですが、火が通っているかはしっかり確認を。
常備冷凍ストック:肉団子・水餃子(購入)
食べる系のスープや、主菜が少し控えめでおかず間のある汁物にしたいときにドボンさせます。
主菜にすることもできるので便利。
常備冷凍ストック:ほうれん草、ブロッコリー、青ネギ(購入)
ちょうどブロッコリー切らしてました。
冷凍しても食感が気にならない野菜シリーズで、葉物野菜など生鮮だとしおしおになるまでが早いやつが主。
チンしておかかとしょうゆを混ぜれば和え物一品できるし、汁物にドボンして野菜を増やしてもいいし…こちらも万能。
もちろんカット済みで冷凍して販売しているので、包丁なんていりません!
出来合いの冷凍ストックも活用しよう
そこまで自炊は頑張りたくない(頑張れないけど)食費を抑えたい…というタイプもうまく冷凍食品を活用しましょう。
自炊しない=コンビニ、外食、総菜…となりがちですが、値引きを狙ったりしないと結構高くつきますよね。
毎日だと、結構な食費になってしまいます…。
販売するスーパー側としても、「一度に大量に仕入れても保管がきく」ということがあるからなのか、総菜よりも冷凍のおかずやパスタの方が安いことって結構あります。
そして言うまでもなく、コンビニ弁当や外食よりも安いですよね。
最近はおかずが2品セットになった冷食とかもあるので、「ちゃんとしたご飯」感が冷食だけでも出るんです。
冷食のチャーハンだけチンして食べるもよし。
栄養バランスを気にできるのなら、メインの冷食と一緒に冷凍ブロッコリーや冷凍の温野菜ミックスなんかを買っておきましょう。
- 冷凍チャーハン
- 温野菜ミックスのサラダ
自炊なんて、これくらいから始めてもいいんです。
そこからちょっとずつ慣れて、気が向いたら野菜炒めでも作って、余った肉などの材料はまた気が向く時まで冷凍ストックしておきましょう。
冷凍庫は急な予定変更の味方
自宅にある食材の主が冷凍ストックであれば、急に外食の予定が入っても腐らせてしまうリスクはぐんと低くなります。
逆に冷凍ストックがあれば、急に外食がキャンセルになっても家に食材があるので自炊ご飯に切り替えることもできますね。
特に一人暮らしだとありがちですが、交友関係にかかわる予定の影響でなかなか自炊ができないことがあります。
急に予定が入ってせっかく用意した食材を無駄にしてしまうとか、急に予定がなくなって食材を用意できなかったとか…こういうことの積み重ねで、自炊のモチベーションはなくなっていきます。
冷凍保存は冷蔵・常温保存よりもかなり保存期間が長いので、予定に振り回されがちなタイプでも自炊をしやすくしてくれるわけです。
とはいえ、2週間を目安に早めの消費を
保存期間が長いと言っても、永遠ではありませんので冷凍庫の奥深くに忘れ去らないよう注意しましょう。
自作の冷凍ストックは2週間を目安に(保存状態が良くて長くても1か月)。
購入した冷凍ストックは、商品の表示に従って保存・消費してください。
冷凍ストックづくりのポイントまとめ
冷凍ストックを自作する際に、すべての食材に共通するポイントを最後にまとめます。
買ったその日に冷凍する
冷凍してしまうまで、食材はだんだんと悪くなっていきます。
買ってから1週間たって冷凍しても、冷凍した時点で1週間分傷んでいるのです。
食品の種類にかかわらず、基本的に買った当日(いくら遅くても消費期限内のどこか)を「冷凍ストックづくりを頑張る日」にしましょう。
冷凍に使う道具は冷凍専用のものを
ジッパー付きの袋には「冷蔵専用」「冷凍専用」「兼用」…など、種類があります。
冷凍ストックを作るのに「冷蔵専用」のものを使ってしまうと、袋が破れたりして中身が傷む原因に…。
必ず冷凍専用のものを使うようにしてください。
入れ物ごと解凍するときは、電子レンジに対応してるかもチェック!
なるべく空気は抜いて冷凍する
我が家もほとんどジップロックに入れて冷凍していますが、ジップロック内の空気は可能な限り抜いて冷凍しています。
空気が入っていると、空気中の水蒸気が凍ってめちゃくちゃ霜が付いたり、傷みやすくなったりするからです。
ストローを使って空気を吸いだすのが一番良いのですが、せめてぷしゅーっと空気を押し出してから密封しましょう。
しなくてはいけないわけではないが出来ると便利
コンビニもデリバリーも当たり前に使えるし、インスタント食品もお惣菜もめっちゃおいしくなっています。
自炊ができなくても死ぬことはないし十分に生活できる世の中です。
けれど自炊ができて損もありません。
自分好みの味の調整がしやすいと感じるし、節約しやすいし、趣味としてこだわることもできます。
ライフハックの一つとして、新生活を機に自炊スキルを身につけるのもありなのではないでしょうか?